サイコセラミックスについて

なかなか売れないサイコセラミック(PSYCHO CERAMICS)について書きました。

皆さんはご存知ですか?サイコセラミックス。。。。読んで字の如くサイコなデザインの焼き物(CERAMIC)となります。1950年代から1960年代中ごろにかけてアメリカのKREISS社が海外市場向けに販売していました。生産国は日本です。その名残か、日本国内で行われるフリーマーケット会場でもたまに見かけます。販売価格もまちまちで、ただの気持ち悪い置物扱いされている所ではとてつもなく低価格で販売され、気持ち悪さを崇めている所ではとてつもない高値で販売されております。マイナー故、価格設定がめちゃくちゃなのもこの商品の特徴かと思います。
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そんな私が初めてサイコセラミックスと出会ったのも日本のフリーマーケットでした。時は遡り、今から十年前、滋賀の大きな橋(名前は忘れました)のたもとで行われていたフリーマーケット会場で片方だけ既に目が黒く塗られたダルマ(800円)の隣で、世にも奇妙な緑色の物体(多分長ネギ?)に目を引かれ購入したのがきっかけでした。。。

購入した当時、奇妙な緑の棒がサイコセラミックスだとは解りませんでしたが、後にアメリカのスワップミートで同じ緑の棒を見つけ販売者に聞いた所、サイコセラミックスと教えて頂きました。所見は完全に頭のいかれたmadアーティストが作った世にも奇妙な売れ残りだと思っていましたが、どうやら私の勘違いのようでした。当然ですが、ネギ2号(弟)も購入しました。

ネギ1号(兄)は当時乗っていた1965年製のポンコツ車のリアダッシュパネルの上に飾り、魔除け的な役割を3年間ほど果し、お台場の駐車場でリアガラスを空けて駐車しておいた所、誘拐されてしまいました。窓ガラスを空けた状態で駐車していた私が悪いのですが、まさかあんなネギを欲しがる人が居るとも思いませんでした。価値のある物に見えたのでしょうか?私は500円で買ったので盗られても金銭的なダメージは在りませんが、3年間共にした彼が突然目の前から消えた時は少しショックでした。。

因みにネギ1号(兄)が無くなった事に最初に気が付いたの私の父親でした。お台場のイベントから3日程過ぎたある日の朝、父親が朝食を食べながらぼそりと「ロシアの魔除けどうした?」と呟き、彼が居なくなっている事に初めて気が付きました。何故か父親はネギの事をロシアの魔除けと呼んでいました。

ネギ2号(弟)はガレージの棚に飾って置いた所、姉の子供が仮面ラダーの敵と勘違いし、剣で成敗してしまいました。そんな訳で一時は2体あったネギですが、今では1台も御座いません。写真も探しましたが見つかりませんでした。下の画像のやつは近い形状をしていますが違う物です。ネットでも見つからなかったので、まぁまぁレアだったのかもしれませんね。
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話は変わりますが、目玉を片方だけ黒く塗ったダルマなんて需要があるのでしょうか?どっからどう見ても普通のダルマでした。夢を誰かにバトンタッチするためのタスキ的な物でしょうか?800円で買う人居るの?
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そんなこんなで、ネギの正体が解り、シリーズ化している事も解った以上集めない訳にはいかず、アメリカに行くたびにコツコツと購入をしていました。心の奥底では「これいつかスゲープレミア付くんじゃね?!」的な下種な勘繰りも御座い在ましたが。。まぁ結果として大した価値も付かず、水平線を辿っております。アメリカにはコレクターも居るらしいですが、今の所出会った事は御座いません。恐らく今後も出会う事はないでしょう。既にお気付きかとは思いますが、マーケットの規模が小さすぎますよね。

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何だかんだで1950年代に常軌を逸脱したデザインの焼き物を作ったKREISS社が一番サイコですね。って落ちです。私のサイコセラミックスは全てアメリカの倉庫に放置していますが、彼らもいつか日の目を見る時が来ることでしょう。

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