Colortuneカラーチューンの使い方|GUNSON|ガンソン|濃いor薄い

インスタグラムでCOLORTUNEについて投稿したところ、何件か問い合わせを頂きましたのでCOLORTUNE とはなんぞや。ということを記載させていただきました。

昔から存在するものなので知っている人からすれば今さらな感じですが、ググってもちゃんとした使い方を書いてあるところが見当たらなかったので、今後のために使い方も書かせていただきました。

COLORTUNE はイギリスのGUNSONってメーカーから販売されています。説明書と本家のサイトに目を通したのですが仕組みについてはあまり書かれていなかったのですが、おおむね空燃比により変わる炎の色の違いを可視化し評価しているだけだと思われます。簡単に言うと、炎がオレンジだと燃料が濃くて、青白いと薄い。ってだけです。空燃比が変わると炎の色が変わる理屈は僕にはよくわからないので、調べてください。

アメリカと日本ではあまり馴染みのない工具ですが、イギリスの内燃機関系のフォーラムを読んでいるとちょくちょく出てきます。使い方がわかると結構便利なアイテムです。

 

変換プラグも出ていますのでほとんどのプラグサイズに対応しています。

英語が堪能な方は、下記リンク先に飛んでください。説明書もPDFで落とせます。

http://www.gunson.co.uk/product/G4074

 

プラグで点火するレシプロエンジンであれば何にでも使えるようです。僕は4stマルチでしか試したことは無いですが、シングルエンジン&2Stにも対応しているそうです。燃料はLPGも大丈夫なようなので、幅かなり広いですね。笑

 

 

悩むこともなかと思いますが、既存のプラグと入れ換えエンジンをスタート炎の色を確認します。

これは僕のSQUAREFOURで試したところです。炎がオレンジです。調整後の動画を撮り忘れたので、撮ったらアップロードします。

 

調整するだけなら簡単じゃんって話ですが、説明書には各行程毎の調整方法とトラブルシューティングが事細かに書かれており、読んで理解するだけで疲れてしまいますので、メインの流れだけ書いておきます。これがわかれば大体OKです。あとは必要に応じトラブルシューティングしてください。本体は壊れやすいので、軽く締め付けるだけで大丈夫です。 

 

Step. アイドリング域

アイドリング状態で炎が青色になるよう調整を行います。アクセル操作は不要です。この段階で青い炎が安定的に出るようにしましょう。キャブレターのタイプや機構ごとのトラブルシューティングが書かれていますが、この時点で青い炎が出ないのは構造的な欠陥(二次エアー、チョーク、各種ライン)によるものが殆どなので、原因を探し安定した点火が確認できるようになってから次ステップへ進んでください。的なことが書かれています。SUなどはジェットが油面と揃っていないと安定しません。などなど。常識的なことが書かれているだけなので割愛します。

 

 

Step.  1000rpm4000rpm

スロットルを徐々に開き1000rpm~4000rpm回転までを確認します。理想的な状態は青い炎が安定的に確認できることですが、回転数の上昇に伴い多少乱れるのは問題ありません。また回転数の上昇に伴い青からライトブルーへ変化していきます。下記チャートの色の変化を参考にしてください。ところどころ、薄いピンクに近い炎を確認することができますが、これも正常です。ここでも各回転数ごとのトラブルシューティングが細かく説明されています。一部抜粋して記載させていただきます。

※各キャブレターメーカーにより、ジェットや機器の名称(PJ、SJなどなど)が変わるため、説明書に記載の名称で記載させて頂きます。例、エアーブリードライン、フューエルライン

 

●炎が黄色

at10001700rpm

強制閉開式(FCRCRなど)-アイドル、エアーブリードラインをチェック

負圧式(SUCDなど)-ニードルの段摩耗やサイズが合っているか確認。

 

●炎が不安定なブルー

at10001700rpm 

強制閉開式(FCRCRなど)-アイドル系フューエルラインをチェック

 

●炎がまばらな黄色

at12501400rpm

強制閉開式(FCRCRなど)-エアクリーナーを外して炎の色の変化を確認。油面を確認ずれていれば高さを合わせる。

 

●炎が安定した黄色

at12501400rpm

CD&ストロンバーグ限定ダイアフラムを確認。穴が開いていれば交換。二次エアも確認。

 

●マルチキャブで一部シリンダーの炎がオレンジもしくは黄色

at13503500rpm

アイドリング時は炎が青く、回転を上げるとバラツキが出る場合は、複数のキャブレターの内の一台が大きくずれている可能性があります。同期を含め再度確認をしてください。

 

●炎が青もしくはライトブルー

at14002000rpm

強制閉開式(FCRCRなど)-油面が低すぎる可能性

負圧式(SUCDなど)-ニードルが太い。ジェットが小さい。全体的に燃料が薄い。

 

 

Step3. 1000rpm30001000rpm 

アクセルを3000rpmまでクイックに開き閉じます。

上手くセッチングができていれば、下記チャートのように色が変化するはずです。黄色もしくは薄いピンク色の炎を確認することができます。瞬間的に燃調が変わる状況を作っていますので、炎の色が変わり正常です。

 

●色に変化がない場合は。燃料が薄い可能性があります。

強制閉開式(FCRCRなど)-加速ポンプ、MJのつまり、ポンプのダイアフラムに穴が開いていないか確認してください。加速ポンプのストローク量が調整出来るものは調整をしてください。

 負圧式(SUCDなど)-ダンパーオイルの確認。規定量に達しているか確認してください。

 

メインの流れを簡単に書かせ頂きました。説明書にはより詳細の内容が記載されていますので、興味がある方は確認してください。冒頭に内燃状態を簡易的に確認できると書かせて頂きましたが、説明書通りの段階を経て、正しく調整が出来れば、それなりに詰めることもできます。

 20207月現在のメーカー販売価格は50(6.600)です。少し前までは30£位だったんですがいつの間にか凄く値上がりしてました。汗

英語が出来る方は個人で輸入をしてください。代行も行っておりますので、自信がない方お問い合わせください。現在は通常在庫品としては持っていませんが、何件かのお問い合わせとご依頼を頂いておりますので、ご要望が多ければ在庫で持つことも考えています。

 

 

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください