先日、BSAを一台譲って頂きました。元オーナー(以下Oさん)の方がとても素晴らしい経験をお持ちの方で、当時の貴重な写真を送って頂き、いろいろな話を聞かせて頂きました。アメリカやヨーロッパの古い写真はインターネットでよく目にするのですが、国内の古い写真はあまり見た事が無かったため、とても新鮮でした。
僕がアリエルに乗っている事を伝えさせて頂いたところ、Oさんが写真を送ってくれました。まずは送って頂いた写真を紹介させて頂きます。
1975年頃の写真との事です。車両はアリエルの4Gですね。アルミエンジンに変わる前の物です。
いまでこそ、インターネットを通じ国内外の情報を簡単に手に入れる事が出来ますが、当時は情報も少なかったと思います。そんな時代にOさんは英車をレストアしていました。他にもトラアンフやBSAなどの数々の英車を手掛けていらっしゃいます。
初めてトライアンフに乗った際の話なども教えていただいたのですが、その話は次の機会に書かせていただきますね。
Oさんのから4Gのレストア内容を教えて頂き、色々なところに工夫や知恵を感じました。
エキパイはパイプベンダー職人による手曲げ。ヘッドライトは国産用のシールドビーム。ダイナモは当時のダットラの12Vダイナモのアマーチュアシャフトを加工して取り付け。片ハブ用のリムを入手できず、マッハIII用を流用などなどです。アーマチュアの改造&流用はイギリスのオーナズクラブで内でやっている方法です。当時どのようにして知ったのでしょうか。
以下、Oさんより頂いたメールの内容をそのまま記載させて頂きます。
私の4Gは 山田輪製舘のプレート付きで
昭和20年代に クラスメイトの親父が
家が買えるくらい出資したとか?
東京から 乗って帰って
愛用していました、
道の悪かった当時
児島から名古屋まで 集金に走っていたと
聞いています、
あのでかいタンクが
名古屋へ着いたら 空になって
なぁーんて話を聞かせてもらいました、
4Gのピストンは
国産のメガロS3が
ドンピシャ 合いまして ネ
あの頃は 若かったし
未熟でしたよ。
iPhoneから送信
Oさんは80歳を超える方です。スマホを使いブログやオークションなどを楽しみ、バイクのレストアを続けておられます。
今回BSAを譲って頂き、やり取りをしている間に解ったのですが、僕が現在所有しているJAMESも日本に入って来て最初にレストアした方がOさんである事が解りました。意外なところで世界は繋がっていますね。
僕は外ばかりみていますが、国内にもすごい人達がいっぱい居るんだなと。改めて感じさせていただく事が出来ました。当時の貴重な写真です。より多くの方にご覧いただければと思います。