もともと熱だれ&オーバーヒートのオンパレードなアリエルSQ4ですが、最近はピストンが溶けそうな位ちゅんちゅんになるので、対策をしてみました。
カラリとしていて真夏でも30度ぐらいにしかならないイギリスで作られたバイクなので、日本の道路事情に適していないのは当たり前の事ですね。アメリカのアリエルオーナズクラブフォームでは大容量オイルポンプ+オイルクーラーのコンボでどうにかしのいでいる人が多いようです。オイルの量も増えるし、風に当たれば冷えるので効果はあるとは思いますが、ストップ&ゴーの多い日本では費用対効果は低いのかな~。見た目的にもアレなのでオイルクーラーは最後の手段ですかね。
予想通りプラグは焼け気味。バックは出てないけどかなり薄い感じですね~。つーわけで油面の調整を行いました。シンプル構造のSUなので油面は効きます。低めだったので、標準に戻しました。これで少しは濃くなるかな。
別体SUの油面位置は8mmだとか地面に平行になるようにだとか、色々な話が飛び交っていますが、別体SUの油面位置はチャンバーの直径で決まっています。SUのサイトにも書いてあります。
T1系(チャンバー直径1-7/8):7/16(11.1mm)
T2系(チャンバー直径2-1/4):7/16(11.1mm)
T4系(チャンバー直径3):5/8(15.8mm)
初期HS(銅フロート):5/16(7.98mm)
本来であれば、テストバーを使用して調整を行うのですが、僕はシャンク径がジャストのドリルの刃で調整しています。つまりサイズが合えばなんでもOKってこと。蓋を裏返してアームの根元を曲げて調整します。
ニードルもだいぶヘタっていたので、ついでに交換しました。本来であればジェットも交換すべきですが、ストックが無かったので見送ります。無念。
オーナーズマニュアルも入手したので点火時期も確認しました。BTDC7度ぐらいかと思っていましたが、実はTDC 0度。知識の乏しい僕には解らないんですが、英車だと普通なのかな?ひとまず、なんとなくであわせなくて良かったっす。調整前はBTDC3度位だったので、空冷VWと同じ位にあわせときゃいいかな。的な感じでした。最大進角が浅いのかな?
そもそも0度スタートってどうなの??アイドリング時の発熱も気になるし、バルタイはちゃんと考慮された値になっているのだろうか??ちょい戻したいな~。色々と不安なので、ルーカスのカタログも確認してみました。ちゃんとC.C.W(カウンター・クロック・ワイズ)になってました。
ルーカスは型番からある程度の仕様を読み取る事が出来るようになっているようです。
SQ4のデスビはDKX4Aってモデルなので・・・
D: distributor
K: die-cast body
X: counterclockwise
4: 4-cylinder
A: automatic advance
って事みていです。便利だぜ。
効果があるかは不明ですが、プラグギャップも少し狭くセットしておきました。6000R.P.Mだとしたら1秒間に6回転・・・相当なスピードですね。そんだけ速いとなるとプラグギャップも影響しそうかと。The素人発想。
取りあえず、これで様子を見てダメなら元に戻そう。パーコレーションからのガス薄→発熱もかなり濃厚ですが、遮熱板やリロケーションはあまりしたくないので、現状で可能な対策のみで乗り切りたいですね。