アイアン サンダーヘッド|ROBINSON THUNDERHEADS| スポーツスター

過去に何度か入れた事のあるサンダーヘッドですが、そろそろ本当に手に入らなくなりそうなので、自分のXLCH用に入れました。

メディアなどでも取り上げられてるメジャーなアイテムですので、詳細は不要かと思いますが、1980年代初頭にアメリカのRobison Industryより約300セット販売されたと言われているアイアン用のチューニングヘッド。早い話が、XR750のヘッドを市販モデルに取り付けるチューニングキットです。僕はXRを触ったことが無いので解りませんが、ワンキャブXR750のヘッドのコピー品らしいです。(XR750は限られた人にしか販売されなかったらしく、どうしても欲しい一般ユーザー向けに作ったらしい。)

カタログによるとポンつけで15馬力、デロルトのポンパーと合わせれば25馬力ぐらい出るって書いてあるけど、そんなに出るのかな?当時にロードテスト雑誌では出力向上よりもアルミヘッドによる冷却性の向上を高評価している物が多いのも気になります。販売数に関しは約300セットと言われてはいますが、実際数は不明。てのも生産販売元のRobison Industryは80年代初頭に販売開始し、数年後には経済的理由により倒産してしまっているため、販売数と生産数は把握できてないってのがアメリカのスポスタフォーラムの見解でした。まぁ珍しいんだろーなーってのは解るけど、日本に結構あるwwってのが個人的な感想です。

1980年代当時の定価が約20,000ドルで当時は1ドル/230円ぐらいの時代なので、現在の価値にしたら50万円ぐらいかな。流通が少なすぎて、相場なんてものは存在しないし、そもそもちゃんとしたサンダーヘッドが組まれてる車両が流通しているのかもわからない。側だけサンダー、中身はノーマルとかよくある話です。その場合は乗るとスグに解るんだけどね。ちゃんとサンダーで組むと間違いなく速くなります。

ちなみに今回僕が手に入れた物のシリアルは一桁台。たぶん初期の物だと思う。専用設計の付属品が多いので、欠品なき物を探すのが無難。ちなみにピストンも専用品。僕のはピストン欠品。代わりに社外の鍛造ピストンが付いてきました。定番はXR1000のピストンの流用。サンダンスさんとかが再販で出してるので、ピストンは問題ないかと。ガスケット類も純正の物を使えそうなので問題なし。ロッカーのボルトはトルクスに変わってたけど、これは純正か不明。比べればすぐにわかるので、時間あるときにみてみます。

んで。これがそのヘッド。雲と雷のロゴが可愛いね。アルミ製だけど重い。。少し磨いて色入れたらまともに見えるかな。

これがプッシュロッド&チューブ両方共専用品。チューブは太さが完全に違う。太くなっているので純正シリンダーを加工して使います。これはカタログに書いてあった。

ロッカーアーム。見落とした~溶接痕がある。。角度変える?ハイカム?もしかしたらプッシュロッドもサンダーヘッド純正外かも。。って思ったらカタログに書いてありました。ハイリフトにするために純正(なんの?)をカットしてプロファイルを変更しているそうです。

本来は純正22%減のセミスリッパーピストンが付属しますが、僕のに付いてきたのはアメリカ製の社外品。セミスリッパーなんてマイナーな仕様のピストンあんのかよ?普通スリッパーだろ。とおもったら、サンダンスさんのピストンもセミスリッパー仕様でした。サンダーヘッドのピストンはサンダンスさん一択ですな。(ちなみにこれもミスリッパー)

このサンダーヘッドは79XLCHに取り付けるんですが、79XLCHは現在に残るハーレー史上5本の指に入る位レアな車両だと個人的には思っています。総生産数は141台。おそらく現存するのは数台なんじゃない?なぜなら人気がないから、ほぼ乗り捨てられました。笑 

F19/R18のキャストを純正オプションで選べたのはこの年だけなので、コレクトに組むにはこの年式を探すしかないんです。トレイシーにはキャストで18なんです。

全く出てこない車体なので、入手までにかなりの時間を費やしました。車両完成時にコンセプトと写真アップロード致します。

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