
お待たせしてしまい申し訳ございません。
2025年春分のツールバッグが完成いたしましたので、ご紹介させていただきます。
今回は初心に戻り、茶芯のレザーを使用して製作いたしました。形状および構造は従来のものと変わらず、レザーのみの変更となります。通常ラインナップのものは栃木レザー様のオイルバケッタを使用していますが、今回は姫路のタンナー様より分けていただいた茶芯のレザーを採用しました。
10~15年ほど前、初期ロットでイタリアのタンナーから分けていただいた茶芯(当時は「丘染め」と呼んでいました)のレザーを使い、製作したことがあります。経年変化を楽しめる良い革ではあるのですが、紫外線や雨などにさらされる環境で使用するには心もとない部分もありました。使用しているうちに表皮がパサパサになってしまうのです。オイルの染み込みが甘いのか、そもそもオイルが入っていないのかは分かりませんが、当時使用したレザーはバイクでの使用には向いていないと判断し、オイルレザーへ変更した経緯があります。(今ならまた違った見方ができるかもしれません。)
話は変わります。。
レザービルダーさんとETCバッグ試作の打ち合わせをしている際に、紹介していただいたレザーの質感がとても良かったため、今回は採用させていただきました。数年前のレザーフェアでお披露目されたばかりのレザーなので、まだそれほど認知は高くないと思います。俗にいう“茶芯”と呼ばれているものです。
新しい革のため、今後どのような経年変化をしていくのかは未知数ですが、非常に雰囲気の良いレザーですので、お手に取っていただけますと幸いです。手作業でワックスを染み込ませながら鞣しており、とても手間のかかるレザーのようです。オイルバケッタとはまったく異なるため、比較するのは無意味ですが、材料費の高騰に伴い、販売価格も高くなってしまいました。
オイルバケッタのバッグは定番品として継続販売いたしますので、今回の茶芯は今季限定とお考えください。
以下、販売先リンクとなります。