ビンテージガラスリフレクターについて

ビンテージガラスリフレクターの歴史

 

こんばんは。0212です。

本日はVintageリフレクターについて書きたいと思います。

細かい説明は省略致しますが、再帰性構造を持った反射物を総称しリフレクター(Reflector)と呼んでいます。再帰性構造とは入射してきた光を内部で反射させ、入射方向に返す構造の事です。

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入射角及び反射角のルートが記載された1932年当時の特許資料(NATIONAL COLORTYPE Co)となります。上記資料で再帰性がどういった物なのかご理解頂けるかと思います。二枚目の画像は特許資料品の実物となります。

再帰性とか反射物とか聞くと何の事だかさっぱりですが、要は自転車のペダルやシートポストなどに取り付けられている赤色のプラスチック製品の事です。最近はライトと一体化したデザインのリフレクターが多いため解りにくいですが、車やバイクへのリフレクター取り付けは法律で義務付けれていますので、必ず取り付けれています。

本ブログはVintageパーツブログなのでVintageリフレクターに的を絞り書いて行こうと思います。リフレクターの歴史はとても古く、電車や交通機関のインフラ整備用に開発され、1920年頃より車やバイクなどに転用されるようになりました。また初期のリフレクター(1800年代末)はガラス製で球体の物が多く、ビー玉の様な形状をしています。

reflector1

1930年代に入るとガラスドーム型のリフレクターが現われ、60年代にはプラスチック製へとシフトしていきます。生産技術の向上により、安定したプラスチックの生産が可能になった為です。一見何の変哲もないプラスチックリフレクターでも、再帰性を出すために中々凝った作りとなっています。お時間ある時にルーペ等で覗いてみて下さい。面白い構造しています。最近では微小ガラスビーズを混ぜた塗料を使用し、光を反射する看板もあります。高速道路とかの青い看板です

下の画像は1930年頃のロードサインになります。
画像を良く見ると解ると思いますが、看板にガラスリフレクターが埋め込まれています。

reflector-stop-sig

ビンテージバイクの写真等でご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますが、アメリカではナンバーボルトにリフレクターを使用する風習があります。ガラスリフレクターは看板にねじ込み固定されていた為、裏面にはボルトが付いています。こいつを夜な夜な若者達が盗みバイクやHOTRODのナンバーボルトとして使い始めたのがきっかけと言われています。

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過去にはハーレーの(ナックル、サイドバルブの頃)純正オプションとして販売せれていた事もあります。サプライヤーはアメリカのGlo-Bright社です。日本のオークションでもGlo-Bright社のリフレクターを見かける事がありますが、過去に何度も再販されている為、オリジナルか再販か見極めるのは非常に困難な状態となっています。アメリカで1個100㌦以上しますので、極端に安い物はレプリカと判断して頂ければ間違いないかと思います。

Glo-brite-repop

種類も多く、見ていて飽きないアイテムですので、コレクションには最適かと思います。
もし興味が御座いましたら、コレクションの一部に追加されてみてはいかがでしょうか?

 

2015.08.16

NC.Co(NATIONAL COLORTYPE Co)社のビンテージガラスリフレクターをナンバープレートへ取り付ける方法について、御問い合わせ頂きましたので追記いたしました。

N.C Color社のリフレクター後部に取り付けられているボルトは、5/32インチでピッチは0.79となります。日本では中々な手に入らないサイズですが、並目M5のピッチが0.8と5/32インチのピッチととほぼ同一の値となりますので、M5ナットで流用可能です。

VTGrifrector2

実際にナンバーボルトととして使用される場合は、リフレクターのボルトのみでは心もとないので、両面テープ(写真ではわかり易くする為マスキングテープを使用しています)でナンバーステーとナンバーを固定してからガラスリフレクターでの固定をお勧めしております。

VTGrifrector1

 

VTGrifrector3

 

VTGrifrector4

その他、ご不明な点御座いましたら御問い合わせ下さい。

 

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