ヴィンテージ国産4発チョッパーについて

最近国内でも目にする事の多くなってきた国産ベースのヴィンテージチョッパーをメインに集めました。

一昔前まで日本の車検システムの都合上フレームに大幅に手が加えられている車両は登録が出来なかったのですが、最近では見直しや緩和されたため、登録が出来るようになってきました。そういった事柄も在り、日本国内で国産ベースのチョッパーを目にする機会が増えてきたのかと思います。といっても日本国内で激しくフレームをいじったチョッパー作っても、ほぼ車検は通りませんけどね。通り易くなったのは輸入新規限定です。

個人的にはハーレーやトライアンフベースのチョッパーに比べ国産ベースの物は派手な個体が多い気がします。コテコテペイントにクロームパーツ多用って感じですね。70年代アメリカでは国産ベースでチョッパーを作るのは割とメジャーな事でした。当時はAEEやRON先生も国産チョッパー向けにパーツの販売を行っていました。殆どの車両のベースがCBかZです。今じゃ2台とも凄まじいプレミアム価格で取引されていますが、当時は惜しげもなくフレームを切断して、リジットに変えロングフォークを組んだりしていました。時代の流れですね。そんな訳で、国産ベースのチョッパーはほぼ間違いなく”国産エンジン”を積んだ別の物へとカスタムされています。カッコいい車両も多いので、参考にして頂ければと思います。因みにBIG DADDYが乗っていた初期トライクのエンジンはVWの物です。時代から見て1200スタンダードの物だと思われます。何でもありだったんですね。

1.Honda系

CB750チョッパー

CB750チョッパー3

この車両は1975年のStreat Chopperで特集を組まれた車両となります。作成者はKirk Hewsとなります。このクオリティーの車両をガレージビルドで組み上げたのだから驚きです。作成者及び車両共に現在消息不明です。カッコいい車両です。

CB750チョッパー2

こちらもCB750ベースです。何故か髭のオッチャンが杖を持って跨っています。ロングスプリンガーにシビエをデュアルで組んでいます。ミラーはBatesですね。ハイウェイペグはアンダーソンですかね?細部まで手が入っており、完成度がとても高い車両となっております。因みにこの写真はパリのLe Meurice hotelの一室で撮影された物です。なぜでしょうか?にしてもカラーの写真が見てみたいですね。。。この出来栄えから考えればカラーリングも相当な物だった思われます。

CBチョッパー作り方

こちら。1972年代に販売せれていた、CBベースのチョッパの作成方法をまとめたHOW TO本となります。フォーク、ハブ、ライトなどの選定方法について詳しく記載されていますので、お時間ある時に覗いてみて下さい。参考になるかと思います。 hondachopper.com 

アメリカにはDIYで全てをこなす文化が根付いていますので、このようなHOW TO本が数多く販売されています。アメリカ人=適当で不器用ってイメージが御座いますが、適当なのは間違い御座いませんが、実はかなり器用です。恐らく現代の日本人よりもアメリカ人の方が器用だと思います。

2.Kawasaki系

Z900チョッパー

フロント周り一部に手が入っていますが、ノーマルルックスを垣間見る事が出来る車両となります。やはり70sチョッパーの定番はデュアルライトなんですね。ベースはZ900となります。

Z900チョッパー2

こちらもZ900ベースの車両となります。Streat Chopperから抜粋いたしました。Streat Chopperに出る車両レベルになると完成度が違いますね。ロングフォークにキング&クイーンシート。バランスも最高です。因みにアメリカでのZ900の販売名はKawasakiのKとZ900を合体させてKZ900でしたが、戦時中にナチスがKonzentrationslagerと名前の強制収容所を作り、そこのあだながKZだったため、輸出国からKZはナチスの強制収容所を連想する。とバッジングをされ名前をZ900に変更しました。日本じゃ考えられませんね。

3.Yamaha系

XSチョッパー

XSベースのチョッパーはハーレー、トラに次いで良く見るチョッパーですが、チョッパーのベースとして使われ始めたの割と最近の事となります。全体的に細身でオイルタンクの問題など考えなくて良いXSはチョッパーに最適な車両なようです。70年代のStreat Chopper誌でXSベースのチョッパーを見た事が在るのですが、写真が見つからなかったので見つかったら追加しておきます。後で本棚探してみます。
当時はバーチカルツインよりも4発の方が人気があったんでしょうね。因みに写真の車体はメインフレームが純正から交換されている為、オイルタンクが別付けで追加されています。

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