シカゴSL49配線引き直し|ヴィンテージライトリペア

シカゴSL-49のメンテナンスを行いました。


MaxSchaafの車両に使われ一躍、有名ライトの仲間入りをしたシカゴSL49ですが、生産から60年以上経過している為、状態がいい物も少なく、本体の合わせ面にガスケットが入っていないため、中が腐ってしまっている物が多いライトです。また、水の侵入によりソケットが腐ってしまっている物も多いですね。メッキは厚めなので剥がれたり浮きが無ければ磨けば光ります。

今回メンテナンスを行ったSL49はメッキに若干の浮きと剥がれはありましたが、内側の状態は良い物でした。湿気や水の侵入による腐りはなさそうです。大した作業では御座いませんが、御購入後すぐにご使用頂けるよう、メンテナンスを行いました。

chicago-sl49

まずばらします。外せる部品は全て外し、使えるパーツと使えないパーツの識別を行います。SL49は元々車用のウィンカー兼バックフォグとなりますので、ライトの中は仕切りで区切られ、二個の球がインストールされています。上が赤で下はクリアですね。仕切りが若干錆びていますが、このレベルであれば磨いて表面を慣らしておけばOKです。念の為、組む際に薄くさび止めを塗っておきます。

chicago-sl49

光りが反射してしまい上手く写真を取れませんでしたが、錆を落として、表面を仕上げ終わった写真となります。

chicago-sl49-body

ボディーも磨きました。やはりこの時代のメッキは厚く、磨くといい味がでます。現行品と違いボディーの作りも良いので、再メッキも可能です。日常使いであれば一生ご使用頂けます。

chicago-sl49-front

フロントも磨きました。いい感じです。

chicago-sl49-renz

レンズもかけやクラックなど無く、良好な状態です。SL49のレンズは特殊な形状をしていますので、割れてしまうと、他のライトの物を流用する事が出来ませんので、お気をつけください。

chicago-sl49-gasket

レンズとボディーの間に入るガスケットは再製作致しました。

chicago-sl49-wire

オリジナルのソケットも状態が良かったので、再利用致しました。配線は傷んでいましたので、新品と交換致しました。これで安心してご使用頂けます。12V-8A迄の布引配線を使用致しましてので、殆どの車両でご使用頂けるかと思います。

SL49-wire2

chicago-sl49-wire2

端部とボディーと擦れる部分には熱短縮チューブを使用して保護します。

chicago-sl49-red

点灯確認です。赤のみ。

chicago-sl49-white

クリアのみ。

本体に切り替えスイッチは付いていませんが、2系統のラインを使用致しましたので、上下別々に光らせる事が出来ます。

chicago-sl49-dual

綺麗に光るようになりました。もうすぐボーナスシーズンの到来ですね。1年間頑張ったご褒美にヴィンテージライトはいかがでしょうか?

chicago-sl49-all

 

ライトのリペア用にヴィンテージ配線や、ソケット類はストックしているのですが、LEDなどの現行品はストックせず、その都度問屋から卸して頂いていたのですが、最近LEDの調達の為に問屋に連絡をした所、クリスマスシーズンの為、欲しかったLEDバルブは売り切れで次回入荷は未定と言われてしまいました。現行品でも手に入らない事もあるのですね。今後はストックしておきます。エレクトロラインN5のメンテナンスでお待ちして頂いてるI様。入荷次第ご連絡致しますので、今しばらくお待ちくださいませ。

 

現役時代のMAX Schaaf です。ボールやハーフパイプなどのパーク系が得意のライダーでした。

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