本日はヴィンテージオイル缶について書きたいと思います。
ヴィンテージオイル缶やオイラーはガレージのインテリアとしてとても人気があります。何気ないアイテムですが、ガレージに置いてあるだけで雰囲気がグンと増しますね。皆様はどうでしょうか?ヴィンテージオイル管などお持ちでしょうか?私も何個か持っていたのですが、まさかここまで人気が出るとは思いもせず、全て灰皿や工具入れとして使用し捨ててしまいました。勿体ない事をしました。先見の目が無かったって事ですね。
最近(911以降)ではテロ対策の関係でオイルやガソリンなど可燃物が入っていた容器の輸入は大変難しくなってきました。空輸にて輸入を行うには、内容物を破棄し内部洗浄を行った状態でなくてはいけません。まぁ当然と言えば当然の事ですが。。。出火して墜落なんて話になりませんからね。昔の人たちも空き缶が将来的に価値のある物になるとは想像もしていなかった事でしょう。
私の偏見と独断にてガレージに置いてあったらカッコいい缶をノミネートしました。
永遠の定番Shell缶です。こちらは1930年頃の物ですね。Shellをアメリカの会社と思われてる方もいらっしゃるようですがアメリカではなく、オランダの会社となります。因みに設立当初(1904年以前)のトレードマークはホタテ貝ではなくムール貝でした。
続きましてTexacoとなります。こちら1970年代にかけてセブンシスターズ(石油系超巨大会社)の一員でしたが、2001年にシェブロンと合併し消滅致しました。Texacoの名前の由来はTexasのTexaとCompanyのCoを足しTexacoとなっております。
こちら怪人二十面相のようなトレードマークが有名なOILZUMとなります。1868年イギリス発のオイルメーカーです。日本では取扱店が少ないため中々お目にかかりませんが、現在でもモーター用オイルを販売しています。やはりイギリス発のメーカーなのでトライアンフ、BSAオーナー等に人気があるオイルメーカーですね。他に類を見ないデザインとなっておりますので、個性派の方にもぴった入りかと思います。
REDINDIANです。販売元はMcColl Frontenacというカナダのメーカーとなります。1930年代にはREDINDIANブランドでガソリンスタンドやガソリンポンプなどの販売も行っていました。McColl Frontenacは結構規模の大きい会社でしたが1959年にTexacoと合併(買収?)しTexaco Canadaに名前を変更してしましました。よって過去の会社となってしましましたが、熱心なコレクターが多いため空き缶はプレミアムな価格で取引されています。
MYSTERY OILアメリカンでカッコいいデザインです。こちらはエンジンオイルではなくトップシリンダーオイルとなります。マニホールドから吸わせて、シリンダーやピストンリングなどの摩耗防止のために使用するオイルです。当時のカタログには摩耗を防ぎコンプレッションを上げ燃費の向上にも繋がる魔法のオイル的な謳い文句が書かれています。使用するには専用のオイラー(oiler)と呼ばれる機器を取り付けなければいけません。トラディショナル系のホットロッドがファイヤーウォールに良く付けているパーツですね。トップシリンダーオイラー関係だとampco辺りも有名です。当時のトップシリンダーオイルは手に入りませんので2stオイルにて代用します。