途中で面倒になって放置していた企画だったのですが、主要パーツもおおむねそろってきたので、組める範囲で組みました。今回使用したメインコンポーネントは79XLCH。ご存じの方も多いかと思いますが、CHの最終年式で実際にデリバリされた車両は141台とハーレー過渡期らしい、工場の余り物で組んだような中途半端な車両となっております。(新車時から)
ここ数年は、車両を作る時はコンセプトを決めてから製作を進めるようにしています。コンセプトを決めた方が作ってて楽しいのと、パーツ選びが簡単になるからです。資料も探しやすいし。
アリエルはボンネビルで感化された、おデブな白人が乗ってそうな車両、ビリアーズはアメリカンチョッパーに憧れた英国ティーン的な。BSAはなんだったっけ?
今回の車両コンセプトは、『親戚の叔父さんからもらった、車両をチョッパーにしてみました』です。なので、レーシーなパーツとチョッパーライクなパーツが入り乱れた感じで組んでみました。レーシーとチョッパーで一見ミスマッチな組み合わせではありますが、全体を通して見れば、バランスよくまとまったかな?と自己満足。
どこにでも居そうなおっさん代表の僕が、チョッパー・チョッパーな車両に乗ると凄く違和感なのと、レーシー過ぎると肩がこるので、中途半端はがちょうどいい。
コンセプトの1つにレーシーなのでフレームはCR一択。てかトレイシーってフレーム選ぶよね。バランスとか。
エンジンはサンダーヘッドかスーチャーか悩んだんですが、初期ロットのサンダーヘッドが手に入ったので、こちらにしました。スーチャーはインパクトがあっていいんだけど、実用性がいまいちなんですよねぇ。結果79年式の車両に79年発売の初期サンダーヘッドでコンセプトとも合うしいいよね。
サンダーヘッドはスピードバギーで岩田さんに組んで頂きました。すんなり始動もできさすがです。
今回はアリアスの鍛造ピストンで1100㏄。ちょっとほっとな仕様です。
トレイシーはスターシップボディーにしました。60年代後半から70年代中頃の物なので、そのまま79の車両に乗せても良かったのですが、近所のスワップミートで見つけて来た謎のペイントトレイシーって感じにしたかったので、カラーリングやパターンは70年代前半に寄せました。
もちろんHooDoomanね。VintagePartShopは60年代のカリフォルニアスタイルなので、身内で仕事を回すスタイルです。
細かすぎてどうでも良いこだわりですが、あえて時代を外してます。フレームとボディーは同系色ですが、ボディーに目が行きやすくする為に、トーンを変えています。
シートはカピカピのびりびりだったので張り替えました。今回はオイルドカウハイドを使いましたので、早々にいい味が出ると思います。
もちろん、隠しポケット付き。個人的には隠しポケットの無い、キング&クイーンシートはあり得ないのでございます。
張替はボートテールレザーさんにお願いしました。今回もいい仕事ありがとうございます。
テールはスワップミートで買って来た激安DRCのテールって設定です。激安故、ボディーとレンズはあべこべ。手元にフルオリジナルのDRC製クロスもあるのですが、カッチリしすぎたので、あべこべで組んでみました。暇つぶしです。
エアクリはゾディアックのBOXタイプにロスクロスなセッティングにしました。ここは70年代風にするか、80年代にするか悩んだのですが、70年代なチョイスにしました。時代的はザンビーニのフライングスカルでもいいかも。ダサすぎていいよね。物は在るので変えるかも。
前後キャリパーは初期GMAです。リアマスターはGMAのラージピストン。フロントマスターはグリメカのマルカップ。フロントマスターはPMかJBあたりに交換しようかな。
フォークブレスはメッキのバランスを取るために付けました。前からブレス、ライト、ポイントカバー、エアクリ、リアサス、ウインカー、テールの順でメッキを入れてます。マフラーもメッキでしたがバランスが悪かったので、艶消し黒にしました。初めに色の割合を決めてから組んでいくんだけど、今回は 赤7:黒2:メッキ1 って感じ。60年代風にするならメッキを増やすとか細かく調整してます。
ホイルはエンケイの18&19です。モーリス7本は出回っているんですが、エンケイの9本って全く出てこないんですよね。ディスクなんてもはや絶滅危惧種。キャストホイール重いし、チューブ式だけど見た目が最高なので、これ一択。
登録用の仮置きなので、適時交換予定。
ストーリーを妄想しながら組み立てる。いい暇つぶしです。
10年ぶりにハーレーで組みましたが、パーツの供給もいいし、ネットで拾える情報も良質。
日本で乗るには最適な車種だな。って再確認。
アイアンも終わっちゃったので、次のプロジェクトは英車かイタ車。イタ車いいんだけど、イタリア語が解らないとマイナーな車種に手を出せないんだよね。
1979 H-D XLCH1000 ”Red Banana”
Engine Upgrades
Robinson Industries:Thunderheads
ARIAS Pistons:Special Pistons for Thunderheads
VALVE GUIDE CUSTOMED:HILIGHT MOTORCYCLE WORKS
CYLINDER CUSTOMED:VINTAGE-PARTS-SHOP
ENGINE BUILED:SPEEDBUGGY motorcycle service “IWATA-San”
CARB REBUILD:Technicaltohto
EXTERIOR:Boattail leather
PAINTED:HooDooman
AND MORE……
Owner:Vintage-Part-Shop