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今回はYankee120の再配線のご依頼をいただきましたので、再配線の風景を画像メインで紹介いたします。月に何件か再配線や修理のご依頼を頂くのですが、最近は手が追いつかず断らせていただいていましたが、今回はアメリカから引き上げてきた車両が通関のランダムチェックに引っかかり日本到着が大幅に遅れ時間がとれたので、受けさせて頂きました。
以前このブログでも紹介させていただいた事のある、Yankee120です。作られたのは1940年後半~1960年代となります。オリジナルはリブレンズのみなので、リブ無しレンズは社外品ですね。近々の相場はわかりませんが、レンズが非オリジナルでチョイさび物で1.8万位~ですかね?状態がいい物で3万円前後かな。国内ではGuide系の方が人気が高いため価格も高いですが、流通量はYankeeの方が少ないので数年で同じぐらいの価格まであがると思いますよ~。
前置きが長くなりましたが本題に入ります。まずこちらが受け取り時の写真となります。配線はさておき、ライト自体の状態はかなりいいですね。2個中一方はほぼNOSに近い状態です。痛みやすいコルクガスケットもしっかりとしていました。(ガスケットは最近作り直したのかな??)マフラー側に取り付けられていたと思われる方は排ガス+オイルの洗礼を受け、シトシトでしたがまだまだいけますね。
さっそくばらしました。中身チェックです。
ばらします。
中も良い感じですね。マフラー側(たぶん)は中にもオイルが浸入してきていました。
軽く洗浄してこんな感じです。細かいネジやナット類は超音波洗浄器で漬け置きです。本体はクラックの進展や原因となりますので、手洗いで洗浄をおこないました。
うーん。綺麗。
配線は事前の話し合いで決めた、布引のイエローを使用致しました。この布引配線はアメリカの片田舎にあるる歴史(風が吹いたら潰れそうな)のあるショップに頼んで作ってもらったものです。仕事は丁寧でいいのですが、納期が超アバウトなのがたまに傷ですね。注文はFAXのみってところも風情がありますね。
こちらがもともと付いていた布引配線となります。30年代~50年代頃まで流通していたタイプの配線ですね。
断面はこんな感じです。銅線と外皮(布)の間の絶縁体が経年劣化でポロポロになってます。こうなると寿命ですね。絶縁体が崩れて外皮の布にオイルがしみ込んでたりすると燃えます。
こちらは今回使用した配線です。12Vにも対応出来るようちょい太くなりました。
電球とのコンタクト部分は作りなおしました。左側がオリジナルです。
その辺で買える真鍮製のコンタクトでも良かったんですが、せっかくなので当時風に銅にニッケルメッキをした板から作りました。
んで。
一番ストレスのかかるこの部分はIVケーブルを使用しました。ここも布配線を使いたいんですけど、布配線は摩擦に弱いので使ってるうちにここから痛み始めちゃうんすよね。。。。
オリジナルの配線もビニールテープで補強されていました。補強したのは最近ですね。
バラシタ逆の手順で組み立てて終了です。
導通確認と組立後の写真は撮り忘れました。
費用は2個で3,600円でした。
内訳は
基本料金:2,000円
部品代: 1,600円
今回使用した配線は約2.0mです。
以上、Yankee120の再配線でしたー。
実に状態の良いライトでした。